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BREEDLOVE HISTORY

ブリードラブの歴史

オレゴン州ベンドにて培われる、デザインと科学の融合

革新、情熱、クラフトマンシップの大いなる伝承

革新──それはブリードラブ誕生当初からの特徴、すなわちアコースティック・ギターのサウンドを完璧にすること、そのサウンドを無理なく演奏できるようにすること、そしてクリーンでモダンな美しさを作り上げることです。

そしてそれが、良い音で、巧みに、好きなだけ弾いていただけるように、ブリードラブが日々行っていることです。

1990年、カリフォルニアのルシアーの草分け的存在であるラリー・ブリードラブとスティーブ・ヘンダーソンは、サンディエゴ郡のテイラー・ギターズを離れ、新しく広い土地を求めて旅立ちました。ふたりはベンドの北西に位置するオレゴン州トゥマロという小さな町にたどり着き、古い納屋を改装して店を開きました。

ここはただの山小屋ではありませんでした。最新の手法でより良いギターを製作することに執念を燃やすブリードラブとヘンダーソンは、グラジュエイテッド・トップ、ブリッジ・トラス、非対称ヘッドストック、ウイング・ブリッジといった先進的な技術を開発し、オレゴン産のマートルウッド材をソフト・カッタウェイ・ボディに使うことによって「C25Northwest」のようなカスタム・フィンガースタイル・モデルをギター界に紹介しました。

1994年、ブリードラブが新しいデザインを公式に発表した2年後、東海岸から、バンジョー製作と寄木細工の経歴を持つラリーの弟キム・ブリードラブがマスター・ルシアーとして加わりました。伝統的な組み立て方法の改良から、伝説的で角ばったMaster Class CM(テリー・マイヤーズのデザイン)のような先鋭的な新しいボディ・シェイプの開発まで、画期的な進歩を経て、結果的に25年近くに及ぶブランドのサウンド・メタモルフォーゼへと舵を切っていったのです。

2010年11月、トム・ベデル率いる2人のオールド・ヒッピーがブリードラブを買収、その時すでに工房はオレゴン州ベンドに移転していました。2012年末、同じくベンドのアメリカン・ループに新しい大きな施設が完成し、USAブリードラブの本拠地となりました。

「ブリードラブは、ラリーとスティーブの理想をずっと引き継いでいます。革新とカスタマイズというテーマが、私たちを今日までずっと鼓舞し続けてきたと言えます。可能な限り最高のサウンドの楽器を作りたいという真の情熱から、私たちは常に学び続けています。」

ブリードラブのHRマネージャー、テリー・ヘンズレーは、創業間もないオレゴン州トゥマロ時代に在籍していました。

「職人の多くは何年もここで働いています。工房を通りかかると、彼らは私たちを呼び止め、目を見張るような木材を見せてくれる。彼らの熱気は何年も変わらない、私はそんなブリードラブが大好きなんです。」

ブリードラブのデザインは創業当初と同じようにオレゴン州ベンドにて、科学と融合して行われています。技術革新の要求に応じて、創業者のコンセプトの一部は変更あるいは取捨選択しながら、最重要な目標をフレッシュなアイデアで実現しています。

ブリードラブのHRマネージャー、テリー・ヘンズレーは、創業間もないオレゴン州トゥマロ時代に在籍していました。

ベデルは言います「私たちは毎日、1990年にブリードラブが始めた「前を向く」という伝統を守って仕事をしています。」

今日のブリードラブの他社との違いの鍵は、サウンド・オプティマイゼーション (サウンドの最適化) というコンセプトです。これは、各木材の密度、トップとバックの周波数分離、ハンドボイシング、個々の演奏スタイル、画期的なボディシェイプなど、さまざまなことを考慮した、注意深く構築されたプロセスです。

キム・ブリードラブに師事したチーフ・プロダクト・デザイナーのアンジェラ・クリステンセンは、ギター作りについて、常にサウンド・オプティマイゼーション (サウンドの最適化) を第一に考えています。彼女はまた、楽器のボディ・シェイプとサイズ、サウンドホールの寸法との特別な関係、そしてこれらのパラメーターが、慎重に決定された仕様でカットされた異なる樹種の木材とどのように相互作用するかについても考えています。

「ブリードラブの歴史において、ボディ・シェイプの再定義をしたことが非常に重要だといえます。ラリー・ブリードラブから譲り受けた最初のConcertは、ずっとロビーに展示してありますよ。」

「職人の多くは何年もここで働いています。工房を通りかかると、彼らは私たちを呼び止め、目を見張るような木材を見せてくれる。彼らの熱気は何年も変わらない、私はそんなブリードラブが大好きなんです。」

「Breedlove Concert、Concerto、Concertinaを開発する以前は、音量、プロジェクション、倍音、複雑さの間で妥協しなければなりませんでした。私たちは自然で演奏しやすい楽器として、そのすべてを提供できるよう懸命に努力してきたのです。」

前述のマートルウッドを採用した点も、ブリードラブ独自の進歩のひとつです。マートルウッドのサウンドは、ローズウッド、マホガニー、メイプルの理想的なブレンドである、ということができます。

ベデルは自信を持って言います。「マートルウッドは本当に画期的な材です。地球上に存在するすべてのトーン・ウッドの中で、マートルウッドはそのサウンドにおいてトップ2、3に入ります。」

「90年代にマートルウッドを紹介したとき、ブリードラブの熱心な歴史家であるヘンズレーは、「誰もそれが何なのか知りませんでした」と苦笑しました。「素晴らしいトーンウッドなのに、他のビルダーは使っていなかったのです。今ではUSAブリードラブ・ギターの半数がこの木材を使用しています。」

アメリカの多くの大手メーカーとは異なり、ブリードラブ USAのギターは今もほぼ手作業で作られています。ギタープレイヤーでもある40人のクラフトマンたちが細心の注意を払って製作しています。

「ここベンドでは、年間2,000本のギターを作ることができます。」とベデルは語ります。「すべての楽器は、その木材の特性や、私たちがその楽器をどのように演奏し、どのように響かせたいかに合わせて、独自の寸法で作られています。それは手作業によって初めて可能になるギター作りです。」

「ブリードラブは、ラリーとスティーブの理想をずっと引き継いでいます。革新とカスタマイズというテーマが、私たちを今日までずっと鼓舞し続けてきたと言えます。可能な限り最高のサウンドの楽器を作りたいという真の情熱から、私たちは常に学び続けています。」

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